Japanese
English
臨床研究
腎血管性高血圧症に対する経皮的血管拡張術
Percutaneous transluminal angioplasty for renovascular hypertention
佐々木 久雄
1
,
前山 俊秀
1
,
大熊 恒郎
1
,
大原 到
1
,
阿部 圭志
2
,
樋渡 正夫
2
,
三浦 幸雄
2
,
富岡 洋
3
Hisao SASAKI
1
1東北大学医学部第2外科
2東北大学医学部第2内科
3仙台市立病院内科
pp.1491-1494
発行日 1983年10月20日
Published Date 1983/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208462
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はじめに
腎血管性高血圧症の治療は従来の外科的な腎動脈血行再建術に加え,最近ではアンギオテンシン変換酵素阻害剤を中心とした内科的治療が主体をなしているものの,外科的治療は手術侵襲の点で,内科的治療は患側腎の腎機能低下の点で不利な面を有している.
最近,Gruntigら1)はバルーンカテーテルを用いて腎動脈狭窄部を経皮的に拡張するPercutaneous Transluminal Angioplasty(PTAと略す)法を発表し,外科的治療ならびに,内科的治療法を補う治療法として期待されている.しかし,本法について,カテーテルを通した遠隔操作であること,単に狭窄部を拡張する術式であることから,長期開存性,拡張の可能性,合併症の発生を危惧する意見も多い.
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