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特集 臓器全摘後の病態と管理
膀胱全摘後の病態と管理
Management of urinary tract after total cystectomy
折笠 精一
1
Seiichi ORIKASA
1
1東北大学医学部泌尿器科
pp.1155-1163
発行日 1983年8月20日
Published Date 1983/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208403
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はじめに
膀胱は,腎からの尿を一旦貯留し,一定量になつたら排泄する極めて単純な臓器であり,他臓器の如き分泌,吸収といつた働きはない.よつて,膀胱摘出後には基本的には尿の貯留と排尿ができなくなるだけで,その他の機能障害が直接現われることはない.しかし,膀胱が摘出されたあと,腎からの尿をいかに扱うかは患者の社会生活のみならず,生命に直接関与する腎機能に極めて大切である.そこで,膀胱摘出後の病態として,尿路変更後に起こる問題について述べることにする.
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