Japanese
English
臨床報告
直腸バリウム肉芽腫の1例
Barium granuloma of the rectum:A case report
山森 積雄
1
,
三尾 六蔵
2
,
渡辺 祥
2
,
青木 敦
3
Tsumio YAMAMORI
1
1岐阜大学医学部第2外科
2渡辺病院
3青木病理組織研究所
pp.277-282
発行日 1983年2月20日
Published Date 1983/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208250
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はじめに
直腸のバリウム肉芽腫は造影剤である硫酸バリウムが粘膜下に侵入した時に発生する肉芽腫である.現在,バリウムを使用した注腸造影検査が行われているが,今回われわれは注腸造影検査時に使用したバリウムが無痛性に管外漏出し,直腸後隙にバリウム肉芽腫を形成した非常に稀な例を経験した.本例のバリウムの粘膜下への侵入過程について述べるとともに若干の文献的考察を加えて報告する.
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