Japanese
English
臨床研究
超音波検査法による結節性甲状腺腫の診断—成績と分類
Diagnosis of nodular goiter by ultrasonography
川口 英敏
1
,
上村 邦紀
1
,
木本 明博
1
,
金光 敬一郎
1
,
田中 道宣
1
,
後藤 平明
1
,
渡辺 栄二
1
,
平岡 武久
1
,
宮内 好正
1
Hidetoshi KAWAGUCHI
1
1熊本大学医学部第1外科
pp.119-124
発行日 1983年1月20日
Published Date 1983/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208225
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はじめに
甲状腺は体表に近い臓器であるため触れ易く,したがつて疾患の診断には触診法の有用性が強調されてきたが,経験を含め個人の能力に左右されるなど客観性に乏しいのが欠点である.
形態学的な検査法としてのシンチグラム(I,Tl,Tc)は核種の甲状腺への取り込みの状態により甲状腺疾患の診断には有力な情報を与えてくれるが,腫瘍の良悪性の鑑別には今のところ確かな検査法とは言い難い.その点,最近の装置の改良により鮮明な画像が得られるようになつた超音波検査法は,甲状腺腫の輪郭や内部構造の状態をかなり正確に表現するためその有用性が再び注目されている.
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