Japanese
English
Topics
H2—receptor antagonist(Ranitidine)の上部消化管出血に対する止血効果の臨床的検討
Hemostatic effect of H2-receptor antagonist (Ranitidine) on upper gastrointestinal tract bleeding
長尾 房大
1,2
,
竹本 忠良
1,2
,
青木 照明
1,2
,
鎌田 武信
1,2
,
川井 啓市
1,2
,
城所 仂
1,2
,
木村 健
1,2
,
崎田 隆夫
1,2
,
杉山 貢
1,2
,
鈴木 茂
1,2
,
土屋 周二
1,2
,
戸部 隆吉
1,2
,
長町 幸雄
1,2
,
並木 正義
1,2
,
平塚 秀雄
1,2
,
水島 和雄
1,2
,
武藤 輝一
1,2
,
渡部 洋三
1,2
Fusahiro NAGAO
1,2
1Ranitidine注射剤臨床研究会
2東京慈恵会医科大学第2外科
pp.1735-1742
発行日 1982年11月20日
Published Date 1982/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208185
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はじめに
上部消化管出血は,緊急に治療対策を要する場合が多い疾患であるが,種々の出血原因のなかでも,慢性消化性潰瘍,急性胃粘膜病変(Acute Gastric Mucosal Lesions:以下AGMLと略す),あるいは,いわゆるストレス潰瘍によるものが多い.
これらの上部消化管出血に対する保存的治療法としては,全身管理とともに,局所的止血として各種の止血剤,制酸剤,抗コリン剤などが試みられているが,その止血効果は必ずしも十分なものとはいえず,しばしば緊急手術に頼らざるを得ないのが現実であつた.
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