特集 外科外来マニュアル
私の治療
総論
注射法の実際
西尾 剛毅
1
1聖路加国際病院外科
pp.830-835
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208042
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□静脈穿刺(採血,静脈注射)
21または22ゲージの注射針と注射器,駆血帯,消毒用アルコール
1)駆血帯を巻き,静脈が浮き出るのを待つ.穿刺する血管の決定が重要である.一般には肘窩や前腕の表在静脈を用いる.静脈が出難いときは,腕,手,指の屈伸運動をさせたり,穿刺部を軽くたたいたり,あたためたりして,血管を出させるようにする(図1).
2)アルコール綿で穿刺部を消毒
3)針と注射器の接続を確認し,右手に持つ.左手で血管を触れ,手前に皮膚を引つぱり,血管を固定する.右手に持つた注射針で,穿刺点の皮膚を一気に刺し通す(図2).
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