今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
小児診療のコツ
採血・注射法のコツ
田村 正徳
1
1東京大学医学部・小児科
pp.1300-1301
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900323
- 有料閲覧
- 文献概要
●採血・静注にあたっての注意点
小児の採血・静注にあたっては以下の点に留意すべきである.
1)体格が小さいのに比例して血管が細い したがって静注や点滴時には,血管の大きさに見合った針,翼状針(21G〜27G)を使用し,静注速度もゆっくり行う必要がある.小学生以下の児で点滴を施行する場合は,原則的には微量点滴セットを使用したほうがよい.しかし,採血の場合は,針が細いと溶血や血液凝固を起こしやすいので,静脈採血では21Gか22G,動脈血では23G〜25G針が適切なサイズとなる.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.