特集 外科外来マニュアル
私の治療
一般
足関節挫傷
加幡 一彦
1
1三井記念病院整形外科
pp.768-769
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208018
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□概説
関節挫傷とは,関節部分を単にひねつたり打撲して痛む状態のことであり,痛いまま放置していても治る.関節捻挫とは,関節を構成する靱帯(図1)が少くとも一部は伸びたり断裂したものをいい,専門的治療を要する.関節脱臼とは,軟部組織の面から定義すれば,いくつかの靭帯が完全に断裂した状態である.
このような定義にかかわりなく,新患の診断手順は共通である.このほかに骨折の症例があるが,骨折と靱帯損傷の合併はよくあるので,骨折だけに目をつけてはいけない.
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