特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
88.捻挫(足関節挫傷)
野村 茂治
1
Shigeharu NOMURA
1
1九州労災病院整形外科
pp.236-237
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902965
- 有料閲覧
- 文献概要
疾患の概念
足関節部外傷の中で,捻挫は日常しばしば遭遇する外傷である.内果と外果の長さの違いと距骨滑車の解剖学的特徴より,外反底屈,すなわち内がえしを強制されて受傷する.そのため,足関節外側側副靱帯を損傷する頻度が高い.足関節に不安定性を残すと歩行時痛,運動痛を生じ,将来,変形性足関節症の原因となるため,慎重な初期治療を要す.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.