特集 外科外来マニュアル
私の治療
各論—頭頸部
眼窩の骨折
井上 治郎
1
1井上眼科病院
pp.620
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207953
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□概説
眼窩は顔面中央部にあり,眼窩壁は前頭骨,頬骨,上顎骨,涙骨,篩骨,蝶形骨と多くの骨から構成されている.そして顔面骨骨折の中で眼窩を含む骨折が非常に多くの割合を占めている.このため顔面の打撲,特に交通外傷などで眼窩骨折の診断,治療が重要となる.眼窩骨折の症状としては,顔面の変形,眼球の陥没,位置異常および眼球運動障害があり,視診で診断できることが多いが,触診やX線撮影により確定診断をする.
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