特集 外傷
眼窩壁骨折について
牧野 惟男
1
1東京医科大学形成外科学教室
pp.795-804
発行日 1976年10月20日
Published Date 1976/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208413
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.はじめに
顔面中央1/3の骨折は耳鼻科領域において取扱われる機会がかなり多いと思われるが,この部の骨折の約80%に何らかの形で眼窩壁の骨折が認められる。東京医大形成外科で観血的治療の行なわれた眼窩壁骨折の患者は総計167例であり,その内訳は眼窩下壁単独骨折54例,頬部骨折70例,上顎骨折(Le Fort型)27例,鼻眼窩内側骨折6例,その他10例である。今回は眼窩下壁単独骨折(pure type blowout fracture)を中心として,その診断と治療の要点について述べてみたい。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.