Japanese
English
特集 レーザーと外科
レーザーの内視鏡への応用—適応と限界
YAGレーザーによる治療
呼吸器
Endoscopic YAG laser surgery in the tracheobronchial tree
雨宮 隆太
1
,
於保 健吉
1
,
山田 隆一
1
,
大谷 高義
1
,
平良 修
1
,
早川 和志
1
,
和田 哲明
1
,
新妻 雅行
1
,
滝沢 延彦
1
,
田原 真
1
,
小川 一平
1
,
早田 義博
1
Ryuta AMAMIYA
1
1東京医科大学外科
pp.499-504
発行日 1982年4月20日
Published Date 1982/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207931
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はじめに
気管・気管支に腫瘍や肉芽組織が増生するに伴い,気道狭窄による呼吸困難が起こつてくる.このような症例に対し,教室では1980年3月より気管支ファイバースコープ下にYAGレーザー光を照射するEndoscopic YAG laser surgeryを行つてきた.本法は開胸手術に代わり,あるいは開胸手術前の治療法として気道内病変を除去し,気道の拡大と換気障害の解消を得ることが出来る.本法は新しい治療法であるため,未だ全国に普及せず,少数の施設で行われているにすぎない.しかし,交通機関の発達した現在,本法の適応となる患者は全国からYAGレーザー治療を行つている施設に転送され,死の恐怖から蘇つている.本文では,著者らが経験した症例の気道のEndo—scopic YAG laser surgeryに基づいてその治療適応と限界について検討した.諸氏の気道内病変治療の参考になれば幸いである.
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