グラフ 肺癌を疑うX線像
症例編・4
小細胞癌を疑う腫瘤型
雨宮 隆太
1
,
山田 隆一
1
,
斉藤 雄二
1
,
於保 健吉
1
Ryuta Amemiya
1
,
Ryuichi Yamada
1
,
Yuji Saito
1
,
Kenkichi Oho
1
1東京医科大学・外科
pp.980-985
発行日 1983年6月10日
Published Date 1983/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218316
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肺の小細胞癌は縦隔と肺門部のリンパ節の腫大が特徴であり,Barnardが"Oat celled sarcoma of themediastinum"(1926年)として肺原発の悪性腫瘍であると発表した.それ以前は増大する転移リンパ節を原発巣とし,縦隔腫瘍と考えていた.本腫瘍は早い時期に広範に全身転移し,発症時すでに臓器転移のみつかることが多い.
今回は小さな腫瘤影,すなわち,比較的早い時期の小細胞癌が急激に進展した症例を示す.
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