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特集 レーザーと外科
レーザーの創傷治癒にあたえる影響
Influence of the laser on wound healing
吉野 肇一
1
,
磯部 潔
1
,
山藤 和夫
1
Keiichi YOSHINO
1
,
Kiyoshi ISOBE
1
,
Kazuo YAMAFUGI
1
1慶応義塾大学医学部外科
pp.459-465
発行日 1982年4月20日
Published Date 1982/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207926
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はじめに
1960年にMaiman1)がルビー結晶から初めて発振させることに成功したレーザー光は,近代科学技術の最大の発見の一つとされている2).レーザー(Laser)はその原理を表わす,"Light Am—plification by Stimulated Emission of Radiation(放射の誘導放出による光増幅)"の頭文字から命名された.
レーザー光は,通常の光に比し著しく波長が揃つており(単色性),波の位相も揃つているので,きわめて可干渉性(干渉して大きなエネルギーを出し得る)に富んでいる3).具体的な事例をあげると,出力わずか1mWのHe-Neレーザー光は太陽よりも明るいし4),立体像を再現するホログラフィーはレーザー光の可干渉性によるものである5).
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