特集 膵炎診療のControversy
慢性膵炎の手術適応と術式の選択
Q & A
早川 哲夫
1
,
野田 愛司
1
,
近藤 孝晴
1
Tetsuo HAYAKAWA
1
,
Aiji NODA
1
,
Takaharu KONDOH
1
1名古屋大学医学部第2内科
pp.1591-1596
発行日 1981年10月20日
Published Date 1981/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207813
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はじめに
慢性膵炎は持続性,進行性の病変であり,経過とともに膵内外分泌機能は次第に低下し,膵およびその周辺臓器に各種の障害が現われる.本症の治療をその目的により分けると,①成因の除去,②膵機能の保全,回復,補填,③鎮痛,④合併症の予防,除去,などが挙げられ,それぞれ内科的あるいは外科的方法がある.
本稿では慢性膵炎の手術適応と術式の選択について内科の立場から,とくに,本症の経過,予後を内科治療例と対比しながら述べてみたい.
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