わが教室自慢の手術器具・21
Fevaloro sternal retractorを利用した胸骨縦切開による両側肺嚢胞手術
庄司 佑
1
,
中條 能正
1
1日本医科大学胸部外科
pp.1427
発行日 1981年9月20日
Published Date 1981/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207791
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胸骨縦切開による両側性肺嚢胞の同時手術は,術後の疼痛が軽く呼吸制限が少ないこと,術中に患者の体位を変える必要がなく,また術中に対側の緊張性気胸が発生しても,直ちに対処できることなどの利点があり,この方法を好む術者もある.
しかし,この切開法を用いた場合,胸膜の癒着が強固な時の剥離はやや難かしく,また肺葉切除などで肺門処理が必要となつた時の視野は良好とは言えない.
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