Japanese
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臨床研究
結腸癌根治手術後患者の予後からみた術前血清ポリアミン及びCEA値の検討
Relationship between prognosis of patients after curative resection of colon cancer, and preoperative polyamine and CEA levels in serum
高見 博
1
,
小平 進
1
,
石引 久弥
1
,
阿部 令彦
1
Hiroshi TAKAMI
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
pp.833-837
発行日 1981年5月20日
Published Date 1981/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207716
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はじめに
1965年GoldとFreedman1)によりcarcinoembryonic antsgen(CEA)の存在が報告されて以来,早くも15年の歳月がたつた.著者の一人,高見が学んだベイラー医科大学薬理学教室のLaneら2)は,「CEAの意義は腫瘍関連抗原の発見のための道を築いたことである.」と述べている如く,CEAの発見以後数多くの腫瘍マーカーが世に現われてきている.
ポリアミンは3個以上のアミンを有する腫瘍マーカーであり,オルニチンよりオルニチン脱炭酸酵素によつて代謝されたプトレシンと,さらにS-アデノシールメチオニンにより代謝されたスパミジン,スパミンの総称である,このポリアミンはRNAの転写の活性化,DNA・RNA・蛋白の細胞内合成と密接に相関し,細胞の成長・増殖の調節機能を有している.
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