Japanese
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特集 癌と栄養
小児外科における制癌療法と高カロリー輸液
Anticancer therapy combined with intravenous hyperalimentation in pediatric surgery
大沢 義弘
1
,
松原 要一
1
,
筒井 光広
1
,
岩渕 真
1
,
武藤 輝一
1
ŌSAWA Yoshihiro
1
1新潟大学医学部第1外科
pp.1683-1689
発行日 1980年12月20日
Published Date 1980/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207568
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はじめに
最近悪性腫瘍の治療において,高カロリー輸液(以下,IVHと略)を併用した制癌療法により治療効果を認めたとする報告が多数みられつつある1-5).
また近年,小児悪性腫瘍の外科的療法の進歩に伴い,従来切除不能とされていた症例にも積極的に手術療法が試みられつつある.一方術後の制癌療法も重要であり,より強力な制癌療法の併用により良好な予後を期待しうると考えられる.しかし大きな手術侵襲と強力な制癌療法により,殊に小児では体力の低下も著しく,しばしば,制癌療法の中止を余儀なくされる例が多い6).これに対してわれわれは,術後IVHを併用することにより,小児悪性腫瘍進行例に対しても積極的に手術,制癌療法を行ないうることを経験している.
本稿では,われわれの教室で経験した症例を紹介し,小児悪性腫瘍の術後制癌療法におけるIVH併用の意義と問題点につき述べてみたい.
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