Japanese
English
臨床報告
外傷性心嚢内横隔膜ヘルニアの1例
A case of intrapericardial diaphragmatic hernia
武田 剛一郎
1
,
戸田 央
1
,
淵上 知昭
1
,
岩崎 裕
1
,
馬淵 原吾
1
,
倉光 秀麿
1
,
織畑 秀夫
1
Kohichiro TAKEDA
1
1東京女子医科大学外科
pp.1477-1480
発行日 1980年10月20日
Published Date 1980/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207540
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はじめに
外傷による横隔膜ヘルニアは鈍的,鋭的外力により,主に左側横隔膜,稀れに右側横隔膜に破裂を生じ,受傷直後,あるいは一定期間を経過した後,腹腔内臓器が胸腔内に嵌頓することが多いが,心嚢底部横隔膜が破裂し,これより心嚢内に嵌頓し,心タンポナーデを併発する例は非常に稀れである.
最近われわれは,外傷による心嚢内横隔膜ヘルニアと,これにより心タンポナーデを併発した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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