Japanese
English
臨床報告
鎖肛を伴わない直腸腟前庭瘻の1例—本邦報告例の検討
A case of rectovestibular fistula without imperforate anus
里見 昭
1
,
森田 孝夫
1
,
時松 秀治
1
,
石田 清
1
Akira SATOMI
1
1埼玉医科大学第2外科
pp.1311-1315
発行日 1980年9月20日
Published Date 1980/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207516
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はじめに
Stephens14)が鎖肛を伴わない直腸腟前庭瘻について,興味ある疾患であることを第2回日本小児外科学会(1965年)で示唆したのは周知の事である.以来,本症について,本邦でも注目されるようになつたが,その発生頻度は,きわめて稀なものとされている.われわれの調べ得た範囲では,今日までに,約60余例の報告が見られる.われわれも最近,本症の1例を経験したので報告すると同時に,本邦報告例について,若干の文献的検討をおこなつてみた.
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