Japanese
English
臨床報告
腹部シンチグラフイ(99mTc標識赤血球)で術前診断しえた小腸大量出血の1例
A case of acute small intestinal bleeding localized by preoperative examinations using scintigraphy with 99m Tc-red blood cells
里見 昭
1
,
石田 清
1
,
高田 勇則
1
,
小林 雅朗
1
,
高岡 敦
1
,
時松 秀治
1
Akira SATOMI
1
1埼玉医科大学第2外科
pp.435-437
発行日 1983年3月20日
Published Date 1983/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208277
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はじめに
消化管出血の診断は,急速に進歩した近年のX線的診断法,内視鏡的診断法をもつてしても出血巣の部位や,出血の程度によつては困難な事が多い.とりわけ,小腸や回盲部からの出血の診断は極めて難しい.今回,われわれは,ショック状態で来院した患者にラジオアイソトープシンチグラフィ—99mTc標識赤血球—(99mTc-RBC)を用いて,術前に空腸からの出血と診断,手術により治癒せしめえた症例を経験したので報告し,若干の文献的考察と共にラジオアイソトープシンチグラフィの有用性についてのべる.
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