Japanese
English
臨床研究
食道裂孔ヘルニアの臨床的考察—とくに滑脱型と短食道型について
Clinical consideration of esophageal hiatal hernia, with special reference to sliding type and short esophagus type
小林 克
1
,
池田 裕
1
,
飯田 太
1
,
草間 次郎
2
Masaru KOBAYASHI
1
1信州大学医学部第2外科学教室
2草間病院
pp.1169-1172
発行日 1980年8月20日
Published Date 1980/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207496
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はじめに
近年,消化管X線検査の進歩ならびに集団検診,老人検診などの普及にともない,胃病変とともに食道裂孔ヘルニアが発見される機会が多くなつた.食道裂孔ヘルニアの中でも短食道はまれなもので,Harrington1)の報告以来,一種の先天性奇形と考えられ,真性ヘルニアとは区別して取り扱われてきた.しかしながら臨床的にはX線上,一見短食道型の裂孔ヘルニアを思わせる症例が少なくなく,また他の型の食道裂孔ヘルニア,とくに滑脱型との間に何らかの関連があることが推定されたので,本論文においては,食道裂孔ヘルニアの中でもとくに滑脱型ヘルニアと短食道型ヘルニアとの関係について検索を行なつた.
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