Japanese
English
臨床報告
腸間膜腫瘤を思わしめた腸結核の1例
A case of intestinal tuberculosis suspected of mesenteric tumor
野浪 一道
1
,
内田 満国
1
,
笹原 寅夫
1
,
石原 信彦
2
,
上塚 高弘
2
,
須古 修二
3
Kazumichi NONAMI
1
1熊本大学医学部第1外科
2山鹿市立病院外科
3熊本済生会病院病理
pp.1901-1906
発行日 1979年12月20日
Published Date 1979/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207345
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はじめに
腸結核は現在では比較的遭遇することの少ない疾患とされているが,岡1)によると病理学的には肺結核患者の92.7%に本症は存するといわれている.一方肺に結核性病変の認められない孤立性腸結核の例も報告されている.われわれは術前の諸種の検査で腸管壁の圧排像のみの所見で,腸管壁には何ら異常所見を認めず腸間膜腫瘤を思わしめた孤立性腸結核の症例を経験したので報告する.
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