増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
血液疾患・悪性腫瘍
上大静脈症候群
原田 奈穂子
1
,
松崎 博充
1
1熊本大学医学部第2内科
pp.386-387
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907178
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ポイント
●上大静脈症候群とは,上大静脈あるいは両側腕頭静脈が狭窄あるいは閉塞し,上半身からの静脈還流が障害されて起こる一連の症候群であり,胸部悪性腫瘍によることが多い.
●診断には胸部造影CTや上大静脈造影が有用である.
●治療開始前に組織診断を確定する(非小細胞肺癌や転移性腫瘍と,肺小細胞癌や悪性リンパ腫では治療法が異なる).
●治療は放射線療法と化学療法のいずれか,もしくは併用が行われることが多い.
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