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特集 ショックをめぐる新しい話題
Swan Ganzカテーテルの応用
Clinical use of Swan Ganz catheter
元木 良一
1
,
井上 仁
1
,
松井 隆夫
1
Ryoichi MOTOKI
1
1福島医科大学第1外科
pp.63-70
発行日 1979年1月20日
Published Date 1979/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207091
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はじめに
循環系の状態を知る上で右心カテーテル法は極めて有力な手段であるが,従来は重症患者の術前術後に施行することなどは思いもよらぬことであり,また心内にカテーテルを数日間であつても留置しておくことも常識では考えられぬことであつた.
一般外科医にとつて長い間の夢であつたこうした検査がSwanら1)の開発したflow directed catheterを用いれば簡単に実施できるようになり,著者の教室では各種外科疾患患者200余例にいて測定した成績を報告2-5)してきたが,開心術,食道癌手術は胸部外科学会,ショック,術後合併症などは外科学会あるいは救急医学会などを中心に発表してきた.その間,会場での質問やご批判も少なくなかつたが,著者はこのカテーテルを有効に使うならば,患者管理の上で利すること大であると信じている.
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