カラーグラフ 消化器内視鏡シリーズ・42
小腸悪性腫瘍
平塚 秀雄
1
,
後町 浩二
1
1平塚胃腸病院
pp.10-11
発行日 1979年1月20日
Published Date 1979/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207084
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小腸は悪性腫瘍の発生頻度が極めて稀で,また臨床症状も不明確なため,常に本疾患の存在を念頭におかない限り診断は困難である.
最近,小腸X線検査もたんにバリウムを追いかけるだけではなく,全小腸を二重造影によりくまなく描出しうる方法が確立され,かなり的確な小腸診断法も行なわれるようになつてきた.X線検査により異常が指摘された場合は,内視鏡検査で病巣の存在部位と質的診断を確認しなければならないが,小腸鏡が開発された現在といえどもそう簡単に検査が行ないうるとは考えていない.
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