臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
III.消化管疾患
小腸良性腫瘍 VS 小腸悪性腫瘍
中村 卓次
1
,
岡田 孝
2
Takuji NAKAMURA
1
,
Takashi OKADA
2
1群馬大学医学部・第1外科
2群馬大学医学部・外科
pp.1910-1911
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216810
- 有料閲覧
- 文献概要
なぜ鑑別が問題となるか
小腸腫瘍は解剖学的特性により術前診断がむずかしく,診断の遅れにより予後不良例が多く,腸癌に比して5年生存率も悪い.これは早期診断がむずかしいためでもある,良性・悪性両者の特異的所見は乏しいが,年齢,性,発生部位,臨床症状,理学所見,X線所見,内視鏡,血管造影などを詳細に比較検討することにより腫瘍の部位,広がりおよび質的鑑別をすることは必ずしも不可能ではない.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.