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特集 今日の癌免疫療法
癌免疫・化学療法の実際—薬剤選択から成績まで—私の処方;特に特異的免疫療法を中心として
Immuno-chemotherapy on cancer patlents;especially, on the methods and results of specific immunotherapy adjunctive to surgery
福島 松郎
1
Matsuro FUKUSHIMA
1
1弘前大学医学部第1外科
pp.1411-1418
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207037
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はじめに
今回の特集は現時点における癌の免疫,化学療法について,実際的かつ具体的に記述するようにとの編集者の要望なので,文献的考察等は削除し,現在,われわれの教室で行なわれている癌の免疫,化学療法,特に他施設では余り報告されていない特異的免疫療法の実際について述べる.
外科領域における癌の免疫,化学療法の多くは外科治療に併用するadujuvant療法であり,当然の事ながら,対象となる癌の種類,進行度等で異なる.われわれの教室でも種々の癌患者の治療にあたつているが,患者の癌の種類,施行された手術が治癒切除か,非治癒切除か,あるいは切除不能かにより,その併用療法は異なつている.今回は入院症例の比較的多い胃癌,食道癌,肺癌症例を中心に,癌進行程度で分類し,それぞれの併用療法について述べる.
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