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特集 今日の癌免疫療法
癌免疫療法と診断パラメーター—現状における批判と考察
Cancer immunotherapy and its diagnostic parameter
螺良 英郎
1
Eiro TSUBURA
1
1徳島大学医学部第3内科
pp.1365-1371
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207031
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はじめに—癌免疫療法に対する考え方—
ここ10年余りの間に癌研究のみならず医学全般を通じて臨床での癌免疫療法が最大のトピックともなつてきた.癌疾患に限らず他の疾患分野にあつても免疫療法といわれる分野が注目を浴びてきているが,何といつても癌における新しい治療法の登場はマスコミまでを巻き込んでややオーバーヒート気味でもある.しかしここで大切なことは癌免疫療法に関しては冷静に判断してかからねば本治療法の発展もやがては誤つた方向に移つていく可能性がある.
人癌免疫療法を考える上でまず大切なことは動物腫瘍を用いてこれまで積み重ねられてきた腫瘍免疫学の墓礎的知識を十分把握しておくことにある.
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