Japanese
English
臨床研究
食道裂孔ヘルニアと胃幽門部粘膜脱の合併例に関する検討
Gemeinsames Vorkommen einer Hiatushernie und eines transpylorischen Magenschleimhautprolapses
吉野 肇一
1
Keiichi YOSHINO
1
,
Peter-Christian Alnor
1
1Braunschweig市立病院一般外科
pp.1333-1338
発行日 1978年9月20日
Published Date 1978/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207028
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はじめに
食道裂孔ヘルニア(Hiatushernie,以下HHと略す)は胆石をはじめとする他病変との合併が多いのでその治療においてHHの修復は勿論のこと,合併する病変を正確に診断し治療することが必要である.Braunschw—eig市立病院一般外科における1970年より1974年の5年間に行なったHH手術の194例を合併疾患を中心に検討したところ,胃幽門部粘膜脱(Schleimhautprolaps ad Pylorum,以下SaPと略す)の合併が決して稀でないことが判明した.噴門と幽門との関連性はこれ迄も種々の文献が散見されるがHHとSaPの合併例については認められなかったので報告する.更に胃内視鏡検査による噴門および幽門部の精査により,両者間にある種の関連性を想定させる所見が得られたので合わせ報告する.
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