グラフ 外科医のためのX線診断学・9
上部消化管造影—胃癌
五十嵐 勤
1
,
福原 捷雄
1
,
渡部 重雄
1
,
寺内 紀男
1
1福島医科大学第2内科
pp.1217-1223
発行日 1978年9月20日
Published Date 1978/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207015
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胃ルーチンX線検査のみつけだし診断能は,病変の病型と部位にかなり影響される.例えば,同じ大きさのIIc型早期胃癌では,粘膜ひだ集中があるものより,ないほうがめんどうである.また部位では,前壁と胃体上部とくに大彎側の病変はめんどうである.
現在のルーチンX線検査は,表面型早期胃癌(IIa,IIc)では,10mm位の小さなものまでひろい上げることが目標となつている.にもかかわらず,もつと大きな病変が,みのがされかかつたりする.進行胃癌では,小さなBorrmann II型である.
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