クリニカル・カンファレンス
老年者の麻酔をどうするか
永津 正章
1
,
土谷 晃子
2
,
茅 稽二
3
,
橋本 肇
4
,
諏訪 邦夫
5
1神戸大第1外科
2都立養育院付属病院麻酔科
3都立墨東病院麻酔科
4都立養育院付属病院外科
5東大麻酔科
pp.1136-1154
発行日 1978年8月20日
Published Date 1978/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207004
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本特集"老年者の手術—併存疾患の診かた,とらえ方—"において患者は手術場では必然的に麻酔医の手を経ることになる.複雑な合併症を有する患者を如何に安全に手術場に迎え,外科医の手に委ねた後,病室ないしICUに送るかという責をもつ麻酔医のご苦労は,患者が合せて高齢という生理的ハンディを有しているだけに大変なことだと思われる.豊富なご経験をおもちの麻酔科お二人の先生に,第一線の外科お二人の先生を配した今回のクリニカルカンファレンスは司会諏訪先生の好リードもあつて,老人の麻酔のpracticeからphilosophyまで談合のもつ利点を十二分に引き出しえたと思う.手術対象も高齢化する昨今,先生方のご参考になれば幸甚である.
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