Japanese
English
特集 麻酔—外科医のために
Spinal麻酔の限界
The management of spinal anesthesia and its limitation
山中 郁男
1
,
茅 稽二
2
Ikuo YAMANAKA
1
,
Keiji KAYA
2
1聖マリアンナ医科大学麻酔科
2都立墨東病院麻酔科
pp.777-783
発行日 1973年6月20日
Published Date 1973/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205821
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はじめに
Spinal麻酔とは,くも膜下腔に局所麻酔剤を注入して脊髄神経(知覚,運動,自律神経線維)をblockすることによつて得られる局所麻酔法の1つであると考えると,患者の年齢,全身状態,疾患,手術術式などの因子から,おのずと限界が定められる.
しかしさらに大切なことは,麻酔を行なう医師のspinal麻酔に関する知識,技術,経験などの限界である.見よう見まねで安易に行なうべきものではなく,薬理,解剖,生理学的知識をわきまえた上で正しい手技をマスターし,さらに自分の限界を知らなければならない.
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