Japanese
English
特集 肺癌—新しい診療のポイント
私の肺癌手術—手技とそのコツ
Curative operation for lung cancer;my procedure
木下 巌
1
Iwao KINOSHITA
1
1癌研究会附属病院外科
pp.1227-1233
発行日 1977年10月20日
Published Date 1977/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206819
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はじめに
現在肺癌患者は,年毎に増大の傾向にあり,今後10年もすると,肺癌による死亡数が胃癌による死亡数を上廻るという.一方肺癌に対する治療法として,現在,外科療法,放射線療法,化学療法,免疫療法を何らかの形で合併して行なつているが,局所療法としての外科療法の意義は大きく,また最近のように早期発見,早期治療が行なわれれば行なわれる程,ますます外科治療の果す役割は大きいと思われる.
一方進行性肺癌に対しても,主癌巣は外科的切除により,遺残癌巣に対しては,他の治療法により,より延命を期待するReduction Surgeryも積極的に行なわれるようになり,あらゆるstageの肺癌に外科療法の関与が大きくなつてきていると思われる.今回,私が日常行なつている肺癌の根治手術手技について述べてみたい.
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