誌上シンポジウム
腹部手術における術前・術後の抗生物質をどうするか
品川 長夫
1
,
横山 隆
2
,
中村 輝久
3
,
元木 良一
4
,
石引 久弥
5
1名古屋市大・第1外科
2広島大・第1外科
3九大・第2外科
4福島医大・第1外科
5慶大・外科
pp.854-871
発行日 1977年7月20日
Published Date 1977/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206770
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症例
症例1 67歳,男子,57kg
9ヵ月前,胃癌(S1N1P0H0,R2,B-I再建)手術をうけ経過良好であつた.1週間前より食欲不振,便秘や悪心出現,経過観察し絞扼性イレウスと診断し,開腹したところ,回腸末端約50cmにわたる小腸壊死を伴う絞扼性イレウスであつた.小腸はほぼ全長にわたり拡張,肥厚,発赤あり,膿苔多量に附着,壊死腸管切除,腸内容除去を行なつた後,端々吻合を行なつた.
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