Japanese
English
臨床報告
Sipple症候群の1例
A case report of sipple's syndrome
田中 忠良
1
,
宮原 義門
1
,
森重 一郎
1
,
佐藤 智城
2
,
大石 省三
3
,
近藤 導弘
3
Tadayoshi TANAKA
1
1愛媛労災病院外科
2愛媛労災病院内科
3愛媛労災病院眼科
pp.521-527
発行日 1977年4月20日
Published Date 1977/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206726
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はじめに
近年,ホルモン定量法の進歩によつて内分泌疾患が注目を浴びているが,2種以上の内分泌腺腫瘍を合併する多発性内分泌腺腫瘍Multiple endocrine neoplasia(MEN)もその1つである.甲状腺髄様癌と副腎褐色細胞腫の合併はSipple症候群1)あるいはMEN,type22)と呼ばれ,とくに甲状腺髄様癌はその臨床病理学的な特長と相まつて,血清カルチトニンのradioimmu—noassayによる早期診断が可能となつたために関心を集めている疾患である3)−5).本邦での報告例はきわめて少なく,われわれは本邦第16例目の家族性発生と思われるSipple症候群の1例を経験したので報告する.
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