外科教育を考える・4
外科卒後教育トレーニング・プログラム—神戸市立中央市民病院の場合
吉友 睦彦
1
1神戸市市立中央民病院外科
pp.485-488
発行日 1977年4月20日
Published Date 1977/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206720
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はじめに
日本の外科卒後教育は現在研修医の養成という形で行なわれているが,その期間,内容,方法などについては未だ一定したものはなく,大学では教室の一員として従来通りの教育をうけ,また地方病院では多忙などのためほとんどスタッフとして日常の業務に追われて系統的な教育をうけるのがきわめて困難なのが実情と思われる.しかし研修医の立場にたつて外科医の将来を考えれば,やはり教育体制の確立ということが急務であり,最近各方面で真剣に討議されている.そして系統的教育,修練という点からもトレーニングプランというかカリキュラムのようなものが必要と思われる.もちろん先にものべたように研修の目標が決まつていない現状ですから結局は当事者の考え方によると思いますが,われわれも種々のプランを検討し,また病院の実情をもふまえてわれわれなりに昨年からカリキュラムを作成して実行している次第で,以下にその内容を報告し御参考に供したいと思います.
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