Japanese
English
臨床報告
腸管嚢腫様気腫の1例
A case of pneumatoides cystoides intestinalis
笹原 政美
1
,
添野 武彦
1
,
藤原 慶之
1
,
柿崎 五郎
1
,
増田 久之
2
,
小泉 金次郎
2
,
石館 卓三
3
Masami SASAHARA
1
1秋田大学医学部第1外科
2秋田大学医学部第1内科
3秋田大学医学部第1病理
pp.131-134
発行日 1977年1月20日
Published Date 1977/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206671
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はじめに
腸管嚢腫様気腫(pneumatosis cystoides intestinalis)は腸管壁やその支持組織内に含気小嚢胞が無数に集簇しているまれな疾患である.18世紀にDuvernoy, JohnHunter & Jennerが初めて記載し,その後1876年にBangが剖検例で詳細な報告を行ない,その13年後にHahnが生体で最初の報告を行なつている1).わが国では1901年に三輪が剖検時に発見し,最初の報告を行なつて以来,1974年まで約200例の報告がみられる2).われわれは最近,肺との因果関係が示唆され,胃潰瘍をも合併した腸管嚢腫様気腫の1例を経験したので報告する.
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