Japanese
English
臨床報告
非定型的破裂性腹部大動脈瘤の1例
Atypical rupture of the abdominal aneurysm;a case report
森下 靖雄
1
,
平 明
1
Yasuo MORISHITA
1
,
Akira TAIRA
1
1鹿児島大学医学部第2外科
pp.945-948
発行日 1976年7月20日
Published Date 1976/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206553
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はじめに
一般の腹部大動脈瘤手術は画一的に行なわれ成績もよいが,一旦破裂をおこせば事情は全く異なる.すなわちCooleyら2)の21%,Mannickら8)の32%,DeBakeyら5)の34%の手術死亡率は卓越したもので50〜80%にのぼる報告もある1,3,6,7,9).1973年の本邦集計では44%の手術死亡率が示されている11).破裂の様式,手術までの時間,手術手技等成績を左右する重要な因子が介在する.
不幸にして失つたが,特異な形態,破裂様式,および経過を示した1例を最近経験したので報告し,若干の考察を加える.
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