Japanese
English
臨床報告
心筋硬塞に合併した心室中隔穿孔の閉鎖および左室瘤切除の1治験例
Ventricular septal defect and ventricular aneurysm following myocardial infarction;a case report successfuly operated
小原 邦義
1
,
酒井 章
1
,
島倉 唯行
1
,
遠藤 真弘
1
,
林 久恵
1
,
今野 草二
1
,
福沢 利明
2
,
石沢 慶春
1
Kuniyoshi OHARA
1
1東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所CCU,外科(現国立療養所東長野病院循環器センター)
2群馬大学第2内科
pp.1505-1509
発行日 1975年11月20日
Published Date 1975/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206389
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
心筋硬塞に合併した心室中隔穿孔はきわめて予後不良で,通常強い両心不全に陥り,その大半が硬塞発作後の早期に死の転帰をとるといわれている1,2).最近われわれは,急性期の危険を乗り越えた同合併症1例に対し,慢性期においても,うつ血性心不全や重症不整脈があり,社会復帰しえない状態のため,心室中隔穿孔閉鎖と左室瘤切除を同時に行ない,劇的な改善をえたので報告し,併せて外科治療上の問題点につき若干の考察を加えたい.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.