Japanese
English
臨床報告
褐色細胞腫の1治験例
A curative case of pheochromocytoma
古賀 淳
1,2
,
北野 亀三郎
1,2
,
佐藤 和洋
1,2
,
麻生 哲郎
1,2
,
井上 強
1,2
,
大多和 泰憲
1,2
,
山本 洋南
3
Sunao KOGA
1,2
1山口赤十字病院外科
2現九州大学医学部病理第2講座
3山口赤十字病院内科
pp.1183-1187
発行日 1975年9月20日
Published Date 1975/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206339
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はじめに
褐色細胞腫は禍色細胞すなわちクローム親和性細胞から発した腫瘍である.この腫瘍はcatecholamineを大量に産生するので,腫瘤形成による圧迫症状の他に分泌されたcatecholamineによる内分泌症状としての血圧亢進を伴うのが特有である.
われわれは43歳女子において,右副腎より発生した巨大な禍色細胞腫を診断し,硬膜外麻酔およびGOによる全身麻酔のもとに腫瘍を摘出し術中,術後ともに良好な経過をとった症例を経験したので報告する.
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