Japanese
English
症例
褐色細胞腫の2治験例
Case report:Two pheochromocytoma cases
日置 康生
1
,
横山 闡
1
,
浜田 国弘
1
,
原田 佳昭
1
,
野沢 真澄
1
,
板谷 博之
2
,
沼田 正紀
2
,
宮崎 重
Yasuo HIOKI
1
1大阪医科大学第2外科
2大阪医科大学泌尿器科
pp.709-715
発行日 1972年5月20日
Published Date 1972/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205613
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
1886年FrankelによつてPheochromocytomaの組織学的所見が報告され,その後1922年Labbeらによつて本症に発作性高血圧症をともなった症例の報告が,さらに1927年にMayoが高血圧症との関連性を明らかにするとともに,本腫瘍を別出することにより高血圧症を完全に治癒せしめうると述べた1).本邦においては1912年村上の臨床報告例以来2),近年生化学的検索,レ線検査法の進歩,麻酔や手術手技の向上,術前術中術後の管理の向上などと相俟つて,その手術成功例の報告が増加している.われわれも最近,副腎に発生した本腫瘍の2例を経験し,手術によつて治癒せしめたので報告する.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.