Japanese
English
臨床報告
胆道内発育を示した肝細胞癌の2例とその文献的考察
Growth of hepatoma into the extrahepatic bile duct:report of 2 cases and review of the literature
黒柳 弥寿雄
1
,
沢田 誠之
1
,
秀村 立五
1
,
青木 重孝
1
,
加藤 久
2
Yasuo KUROYANAGI
1
1名古屋大学医学部第2外科
2愛知県がんセンター
pp.399-404
発行日 1975年3月20日
Published Date 1975/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206217
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はじめに
肝外胆管が原発性肝癌の腫瘍片によつて充満されて閉塞性黄疸をきたしたと考えられる症例を渉猟したところMallory1)(1949)の報告以来,われわれの2例を加えると20例になる.わが国のものはそのうち6例である.
主症状はいずれも黄疸であつて,肝外胆管癌が疑われて手術をうけ,胆管切開によつて腫瘍片をとりだし,組織学的に肝細胞癌と診断される場合が大部分である.
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