Japanese
English
薬剤
脳血流不全に対する線維素溶解療法の応用—術後補助療法としてのUrokinaseの意義を中心に
Postoperative treatment for the cerebral circulation disturbance using fibrinolytic agent
森山 昌樹
1,2
,
鈴木 正弘
2
,
上村 孝臣
2
,
志沢 寿郎
1
,
松井 康信
1
,
岩崎 由雄
3
Masaki MORIYAMA
1,2
1慶応義塾大学脳神経外科
2平塚市民病院脳神経外科
3東京大学付属病院分院薬剤部
pp.1359-1366
発行日 1974年11月20日
Published Date 1974/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206148
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はじめに
脳を循環する血流の不全を如何に改善するかは旧くかつ新しい課題として幾度も登場してくる.
脳血流不全を来す原因として(Ⅰ)器質的なもの(①頭蓋内外頸動脈・推骨動脈系のアテローム変性による狭窄または閉塞,②遊離血栓による栓塞)に加うるに(Ⅱ)機能的なものを無視するわけにいかない.すなわち,①動脈瘤破裂の際にみられるvasospasm ②頭蓋内血腫または腫瘍による脳内主幹動脈群の圧迫,③Subclavian stealなどarch-vertebrobasilar systemの脳血流異常shuntなどいずれも脳外科医が日常臨床で積極的に解決せねばならぬ問題であろう.
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