院長訪問・2
—順天堂大学付属病院長—福田保先生
姉崎 正平
1
1病院管理研究所
pp.56
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202618
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院長訪問第2回として,本誌4月号グラビアでも紹介され,特に大学付属病院として管理面の改革において最近注目されている順天堂大学付属病院に福田保院長を訪ねた。同先生は当大学第一外科教授に就任されてから13年,院長は4期勤められ9年目になられる。それ以前は戦後の最も困難な時代数年を東大第二外科教授,さらに戦前はいくつかの病院の外科医長を歴任された。
それらを回顧され,戦前の看護婦勤務条件は今から考えると実に苛酷であったが,本人たちをはじめ誰もがそれを当然と思い不平も出なかった。しかし,戦後は社会事情,労働事情も一変し,同先生は東大教授時代に学生スト,順天堂院長になってから病院ストを経験された。温厚かつ厳格な先生は争議そのものより,外部の煽動者の欺瞞や法無視の態度に憤慨されたとのことである。
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