資料
POMRの実際—聖路加国際病院外科の現状
桜井 健司
1
1聖路加国際病院外科
pp.511-515
発行日 1974年4月20日
Published Date 1974/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206019
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はじめに
"内科医はよく知つているが働かない.外科医はあまり知らないがよく働く.病理の先生はよく知つているしよく働くが,いつも1日遅い."これは日本の話ではなく,米国でよく聞くjokeである.しかし言われてみると成程と思いあたることがあるのでjokeとして残るのかもしれない.実際これまでも内科医は電解質,体液,酵素,免疫などといつた基礎の知識を臨床医学に導入することでは先鞭をつけてきたと思うが,今回この問題志向システムによる診療記録方式を言い出したWeedも偶偶内科医であることから,このjokeを思い出した次第である.
診療記録の目的はいろいろあると思うが,日常われわれが書いている病歴およびその他の記録が,その目的にかなつているかどうかについては疑問を持つことが少なからずある.
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