Japanese
English
臨床報告
悪性葉状嚢胞肉腫の1例
A case of malignant cystosarcoma phyllodes
吉岡 照樹
1
,
加藤 正雄
1
,
大野 秀雄
1
,
二村 利一郎
1
Teruki YQSHIOKA
1
1名古屋市立城西病院第1外科
pp.261-265
発行日 1974年2月20日
Published Date 1974/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205983
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はじめに
乳房の葉状嚢胞肉腫は,1838年Johannes Müllerによつて,はじめて詳しく記載された.その後,臨床的にまた病理組織学的に特異な面が注目され,乳腺腫瘍のなかでも比較的まれな,興味ある疾患とされている.この腫瘍はかなり巨大になるにもかかわらず,本来は良性腫瘍であるとされ予後も良好であるが,まれには悪性のものも報告されている.われわれは左乳房の腫瘤を主訴として来院した患者に試験切除を行ない,組織学的に悪性の葉状嚢胞肉腫と診断し,単純乳房切断術を施行した症例を経験したので報告する.
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