Japanese
English
臨床報告
後腹膜脂肪肉腫の1例
A case report of retroperitoneal liposarcoma
藤田 道夫
1
,
田村 欣一
1
,
村上 信乃
1
,
登 政和
1
,
木下 裕信
1
,
木村 泰三
1
Michio FUJITA
1
1旭中央病院外科
pp.251-254
発行日 1974年2月20日
Published Date 1974/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205981
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はじめに
後腹膜腫瘍とは従来横隔膜から骨盤無名線までに存在し,腎,副腎,膵等と無関係の腫瘍と規定されており,最近になつて骨盤部に腫瘍が拡大している場合にも同様の意義が認められている.元来,後腹膜腫瘍はまれなものであり,腫瘍全体の0.2%をしめるにすぎない.そのなかでも後腹膜脂肪肉腫はきわめてまれである.われわれは下腹部腫瘤を主訴として来院し,検査の結果,後腹膜腫瘍と診断し剔出術を施行,病理組織学的に脂肪肉腫であつた1例を経験したので,これを報告し若干の文献的考察を加えてみた.
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