Japanese
English
症例
外傷性肋間動静脈瘻の1例
A case of traumatic intercostal arteriovenous fistula
津田 勇平
1
,
上原 信彦
1
,
川島 正好
1
,
山田 正
1
Yuhei TSUDA
1
1大阪市立大学医学部第2外科
pp.1763-1766
発行日 1973年12月20日
Published Date 1973/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205946
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はじめに
近年における血管外科の普及にともない,外傷性動静脈瘻の手術例が増加して,その成因や病態生理も広く知られるようになつた.本症は,理論的には動・静脈が隣接しているところでさえあれば,いかなる部位にも発生しうるものであるが,実際には四肢や頸部などに生じることが多く,胸壁,ことに肋間動静脈間に発生することはきわめてまれである.ところが最近,われわれは胸膜穿刺生検後に発生した肋間動静脈瘻の1例を経験したので,若干の考察を加えてここに報告する.
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