Japanese
English
症例
仙尾部脊索腫の1例
A case of sacrococcygeal chordoma
藤島 捷年
1,2
,
秋吉 毅
1,2
Katsutoshi FUJISHIMA
1,2
1九州大学温泉治療学研究所外科
2現熊本中央病院外科
pp.1601-1604
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205926
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はじめに
脊索腫は,胎生期の脊索の遺残物から生ずる比較的まれな腫瘍である.脊索腫は増大が緩徐で症状の発現がおそく,または医師の不注意のために発見がおくれることが多く,診断されたときにはすでに,完全摘出が困難な状態になつていることがまれでない.そのため予後不良の疾患とされている.われわれは,ほぼ完全摘出ができたと思われる,仙尾部脊索腫の1例を経験したので報告し,あわせて文献的考察を加えた.
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